#book 4 同窓会に行けない症候群

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この本は、ただ同窓会に行けないだとか行けるだというだけの話ではなくて、社会構造が変化したことに焦点を向けて、その上で同窓会に行けなくなる、または行かない人が増えていることを述べています。

筆者は鈴木信行氏。 日経ビジネス副編集長。

1967年生まれ。

2017年「宝くじで1億円当たった人の末路」がシリーズ累計18万部のベストセラーに。

同窓会幹事代行サービスを手がけるある企業による2010年調査によると、アンケート対象者の20代〜50代(1107人)の内の89%50人以上の同窓会に参加した経験がない」と回答していて、同窓会の小規模化が進行しているといいます。

理由としてあげられるものとして、SNSが普及し容易に同級生と連絡が取り合えることや、大規模な同窓会を催す上で個人情報保護により名簿が作りにくくなった事情もあることでしょう。しかしこれだけの理由で同窓会の小規模は起こるはずがないといいます。

では主な原因はなんなのでしょうか。

マイナビが2012年に行った同窓会に関する調査によると、同窓会に行かない理由として962人中1番の多かった回答が、

「自分に自信がないから」でした。

要は自分に自信がなくて、かつての同級生に合わす顔がないから、同窓会に行きたくない、というのです。

ではなぜ現在の世代は自分に自信をなくしてしまう傾向にあるのか、その理由として筆者は次の4つに原因があると考えると述べています。

自信を持てない主な原因

会社で出世しなかった

起業して失敗した

好きを仕事にできなかった

④「仕事以外の何か」が見つからなかった

順を追って説明していきましょう。

➀会社で出世しなかった

自信を持てない理由の1つが会社で出世しなかったことです。

総務庁統計局によると、6000万人を超える日本の就業者の9割は会社員であることから、今の日本で自信を持って人生を歩むための一般的な方法は 会社でそれなりに出世すること、と考えることができます。

しかし、現在の会社では年功序列の廃止や成果主義への転換などの働き方改革によって、昔よりも出世することが難しくなっているといいます。昔の仕事はマックジョブ(誰でもできる、低賃金で必要な技術レベルが低く将来性のない仕事)が現在よりも多かったため、誰でも時間をかければ成果が出せる状況でありました。

一方現在ではクリエイティブジョブが必要とされ、能力や技術がある人にしか成果が出せない会社の環境に変化しました。

会社の環境の変化により、出世が難しくなったことで、人々が自信をなくす状況を増やしてしまったのです。

➁起業して失敗した

理由の一つとして、起業が失敗したことが挙げられます。

就業者6000万人を超える従業者のうち、約1割が自営業者と言われています。

つまりクラスメートが30人いたら2、3人は自営業者である計算になります。

彼らは成功しているのでしょうか。

結果として、市場の成熟化により、昔よりも成功しにくくなっていることでしょう。時代は変わるとはいうものの、生き残る起業はそのまま生き残っていきます。新しく起業するとなると、成熟された市場に入り込み起業するのも、全く新しい事業を考案し起業することもリスクがあります。起業したとしても、一度失敗すれば、同窓会どころではない現実が待ち構えています。

「起業して失敗した」の背景には、成熟市場での事業創造の難しさがあると言えます。

➂好きを仕事にできなかった

理由の1つとして、好きを仕事にできなかったことが挙げられます。

人が自信を持つ方法は社会的に承認されたりすることだけではないはずです。

好きなことをとことんやって自分は悔いのない人生を送っているという人は、自分で自分を承認していいます。

しかし、今の時代は好きを仕事にできない点があります。

バイクが好きな人がバイクでの配達などをやったり、トラックが好きな人がトラック野郎になったりと、好きを仕事にする人が増えたことがありましたが、当然そのような「多くの人が好きで、収入も高い仕事」には希望者が殺到します。そうやって参集者が増えれば市場は成熟化し、好きを仕事にできる環境の市場は、早晩消えてしまう運命に陥るといいます。

「好きを仕事にすること」は確かに納得のいく人生の近道かもしれないが、それで食べていけなかったり体を壊してしまえば、長くは続かないし、それこそ同窓会どころではなくなります。

「好きを仕事にできなかった」の背景には、「好きを仕事にする困難さ」があると言えます。

④「仕事以外の何か」が見つからなかった

理由の1つとして、仕事以外の何かが見つからなかったことが挙げられます。

仕事が充実してうまくいっている人は自分に自信が持て、同窓会に出席できると上で述べました。

しかし世の中には人が自信を持つ方法は仕事だけではないと思う方もいるはずです。釣りバカ日誌のハマちゃんのように仕事以外の好きなことに打ち込み、それも極めている人は人生の満足感も高いに違いないといいます。

「仕事以外のなにか」とは、主に趣味、子育てであると言えます。

しかし、これらのことにあまり打ち込めない、状況が日本にはあります。反ワークライフバランス大国であるニッポンはデンマークなどに比べてワークライフバランスをの土壌がまだできていないといいます。また、日本には「おもてなし」という精神が存在し、仕事量が増えるので結果的に残業に繋がったりして、趣味や子育てに対しての時間は少なくなります。

かといってちゃんとした仕事以外の時間が確保できる仕事に就いても、それは日本では非正規労働であることが多いため、収入の面で今度は困ってしまいます。十分な収入がなければ、趣味や子育てを充実させることはできなくなります。

「仕事以外の何かが見つからなかった」の背景には、「ワークライフバランスを実現しにくいこの日本の環境」があると言えます。

同窓会に行きたい人に向けて

同窓会に行きたい人には、自信を持ってもらう必要があると思います。そのために筆者は次の様な要素がある仕事に就くべきだと述べています。

  • 持続性
  • 希少性
  • 社会的ニーズ
  • 非定型性(仕事が単調でない)
  • 注目度
  • 独立性

以上六つの要素が多く含まれている職業を選ぶことによって、自分の自身の喪失には繋がりにくいでしょう。

同窓会行きたくない人に向けて

その様な人たちに対して、筆者はこう述べています。

行きたくないたら、行かなくてええやん。

そう、行かなくて良いんです。

行きたくない理由としては、上記の理由や、嫌な学生生活が思い出されるなどがあるかもしれません。「同窓会に出席するべきだ」という固定観念などがあるかもしれませんが、そんなものも取っ払って、自分に人生を生きていきましょう。

しかし同窓会に行かない人達に向けて、筆者はある注意を促しています

それは、孤立化です。

2019年、5月28日に川崎市で19人が殺傷された川崎市登戸通り魔事件がありました。その3日後、東京の練馬区で44歳の息子を殺害した元農水事務次官長男殺人事件が発生しました。さらにそ2二週間後、大阪府吹田市で33歳の男が警官を刺し拳銃を奪う事件が発生しました。

調べてみるとこの3つの事件の共通点は孤立だったそうです。

登戸の事件の容疑者は家族とろくに話さず自室に引きこもりがち、練馬区の事件の被害者の長男はオンラインゲームに没頭し、引きこもりがち、吹田市での容疑者は、昔クラスの人気者だったものの、犯行前から同窓会を開きたいといっていたが実現しなくて、聖戦的に孤立してしまっていたといいます。

このような孤立性を抱えてしまったことによって悲惨な事件を起こしてしまった可能性が高いと言えます。また孤立は認知症患者の増加にも繋がるといいます。

この孤立性を生むような環境にいなければ、同窓会に行く必要はないと言っています。

以上がこの本の内容になります。

俺は同窓会行こーっと。

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